ナナイ

角色简介

微笑むようにはにかむ暖かな笑顔の下で、諦めの溜息を吐く、義肢の女。南カシオン人(ヴァルーシア人)である。
物語の主人公となる資格を有した人物。
かつてヴァルーシアを席巻した一大盗賊団があった。彼女は、盗賊団を統べる “王” の右腕であり、彼の理想を唯一耳元で囁かれることを許された愛人でもあった。
すべてが変わったのは2年前のこと。《盟約》さえ恐れることなく財を蓄え、太守にも匹敵すると噂されるほどの栄華を極めた盗賊団の “王” は、解放された “大天蓋” の向こうから訪れた異邦人と、彼らの持つ銃器なる見知らぬ武器に恐れを成して逃げたのだ。少なくとも人々に伝わる噂では、そうだ。彼女は、そうではないと、アデプトであった “王” が飛び道具如きを恐れたはずはないと信じている。信じているが、しかし “王” は何を告げることもなく去った。
彼女はまもなく “恐怖病” に罹って脚を失い義肢へと換えて、移動巨車(巨大な車で移動するハレム。ザナドゥ)へと身を落とした。自然解体した盗賊団の残党を追う衛視の目を逃れ、今日も “王” へ向けるはずだった笑顔を客へと向けながら、溜息を吐く。
都市に出現するという巨大な “ホラー” が、忌々しい都市と、未だに燻り続ける “王” への自分の情念、そのすべてを砕いてくれることを夢見ながら──

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「あなたが消えてから、わたしは、随分と笑うようになったから」

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